「自分だけ、仕事ができていない気がする」——初めて就職した人の多くが、一度はこう感じます。周りはうまくやっているように見えて、自分だけが空回りしているような感覚。とても苦しいものです。
ですが、結論から言います。最初はできなくて当たり前です。できないことそのものは、まったく問題ではありません。
この記事では、なぜ最初はできないのか、そして「できない時期」をどう捉えればいいのかを、順番にお話しします。いま不安を抱えている方が、少し肩の力を抜けるようなら嬉しいです。
理由はとてもシンプルで、まだ経験がないからです。仕事の流れをまだ知らず、専門用語も耳慣れず、何を優先すればいいのかも見えていない。最初はそれが普通です。
大事なのは、これが能力の問題ではないということ。頭が悪いわけでも、向いていないわけでもありません。ただ「まだ知らない」だけなのです。知らないことは、これから知っていけばいい。
できないのは、あなたのせいではありません。まだ経験を積む前だから、というだけです。
できない時期には、頭の中でこんな考えがぐるぐる回りがちです。「できない=自分は向いていないのでは」「周りはみんなできているのに」「自分だけ遅れている」。夜、布団の中で思い出しては落ち込む——身に覚えのある方も多いと思います。
でも、ひとつ知っておいてほしいことがあります。その周りの人たちも、最初は同じ状態だったということです。いまできているように見える先輩も、数ヶ月前・数年前は同じように戸惑っていました。
「周りはできている」という感覚は、たいてい錯覚です。見えていないだけで、みんな同じ道を通っています。
ここで、少し大切な話をします。実は、職場での評価は「できるかどうか」では決まりません。できない時期に、どう振る舞うかで決まります。
評価を下げてしまうのは、たとえばこういう行動です。わからないのに聞かないまま抱え込む、ミスを隠してしまう、指示を待つばかりで自分から動かない。どれも「できないこと」ではなく、「できないときの対応」の問題です。
見られているのは「できないこと」ではなく、「できないときにどうするか」です。
では、評価される人は何をしているのか。これもまた、驚くほどシンプルです。わからないことは素直に聞く。教わったことはメモを取る。同じミスを繰り返さないように気をつける。特別な才能ではなく、誰にでもできることばかりです。
共通しているのは、「できるようになろうとする姿勢」です。会社が見ているのは、最初から完璧にできる人ではありません。これから伸びていく人です。今できないことは、まったくマイナスになりません。
それでも、「自分にはできない」という気持ちが強くなって、辞めたくなることもあると思います。その気持ち自体は、否定しなくて大丈夫です。
ただ、ひとつだけ思い出してほしいことがあります。最初の数ヶ月は、誰でもできないのが当たり前だということ。目安として、まずは3ヶ月から半年、様子を見てみてください。その頃には仕事の全体像が見えはじめ、できることが少しずつ増えているケースがほとんどです。
「今できない」という一点だけで、自分に向いているかどうかを判断しないでください。判断するには、まだ早すぎます。
最後に、この記事でお伝えしたことを整理します。
できないことより、「どう動くか」。そこさえ意識できていれば、今できなくても、何も心配いりません。
「どう動くか」をもう少し具体的に知りたい方は、こちらの記事も参考になります。受け身の姿勢がなぜ評価されにくいのか、未経験の人がつまずきやすいポイントをまとめています。
当社では、未経験の方が「できない状態」からスタートするのは当然のこと、という前提に立っています。だからこそ、段階的に学べる環境と、わからないことを気軽に質問できる雰囲気を大切にしています。
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