高額なシステムを入れる前に、やること
「DXには数百万円かかる」と思って止まっている会社が、たくさんあります。
実際には、最初の一歩はほとんどお金がかかりません。高額な見積もりにサインする前に、やっておくべきことが4つあります。
まず、費用の相場を知っておく
| 金額 | できること | 向いている会社 |
|---|---|---|
| 0円 | 無料ツール・無料プランで1業務を置き換える | これから始める会社 |
| 月 数千円 | 1業務に特化したクラウドサービス | 効果が確認できた会社 |
| 月 数万円 | 複数業務をまとめて扱う業務システム | 운用が定着した会社 |
| 数百万円〜 | 自社専用のシステム開発 | 既製品では合わない会社 |
大事なのは、上から順に試す必要はないが、下から順に飛ばしてはいけないということです。0円で試して効果が出なかった業務が、数百万円かけたら成功する、ということはまず起きません。
やること1|困っている業務を1つ、紙に書き出す
「なんとなく非効率」では、何を買えばいいか決まりません。作業の名前まで具体的に書いてください。「顧客管理」ではなく「注文を受けてからExcelに入力するまで」のように書きます。
やること2|その業務にかかっている時間を測る
1週間だけで構いません。ストップウォッチも不要です。「1日だいたい30分」程度の精度で十分です。
なぜ測るのか
あとで効果を比較するためでもありますが、それ以上にいくらまで払っていいかの上限が決まるからです。月10時間かかっている作業なら、時給換算した金額が、そのまま予算の目安になります。
やること3|無料ツールで1週間だけ試す
いきなり全社に入れず、1人〜2人で1週間。ここで確かめるのは機能の多さではなく、現場が実際に使ったかどうかです。
1週間使われなかったツールは、有料版にしても使われません。逆に、無料版でも毎日使われたなら、それは投資する価値のある業務です。
やること4|効果が出た業務だけ、お金をかける
ここまでやってから、初めて有料プランや業務システムを検討します。この順番なら、使わない機能に払い続ける失敗を避けられます。
ありがちな失敗
- 営業に勧められて、使う予定のない機能まで含んだプランを契約する
- 補助金が出るからという理由だけで、必要以上に大きなシステムを入れる
- 導入後に「使い方研修」が必要なものを選んでしまい、そこで止まる
まとめ
業務を1つ書き出す → 時間を測る → 無料で1週間試す → 効果が出たものにだけ払う。この順番を守れば、高額なシステムが必要かどうかは自然と判断できます。